【英検対策】5歳児でも合格できる!英検5級の実践法

3. 検定試験

「5歳で英検5級?」と驚かれる方も多いかもしれません。我が家でも、祖父母の熱心なプッシュで、2020年10月に長女がわずか5歳で英検5級に挑戦することになりました。駐在生活で英語に慣れていたとはいえ、幼児が受験するにはやっぱり一筋縄ではいかず、特別な対策が必要でしたが、1ヶ月ほど試験準備をして無事に合格しました。

今回は短い準備期間の中で、どのように英検5級を突破したかをお伝えします。

英検5級の概要

まずは基本情報から。英検5級 は一次試験のみで、測定技能はリーディングとリスニングの2技能です。スピーキングは選択制なので希望がある人のみ受けることができます。

試験内容

リーディング(筆記)試験(25分)

  • 語彙と文法: 英単語や基本的な文法を理解しているかを問う問題です。語彙力と基本的な文法知識が試されます。
  • 短文の空所補充: 短い文の空欄に適切な単語を入れる問題です。文脈を理解し、正しい単語を選ぶ力が求められます。
  • 読解: 短い文章を読んで、その内容に関する問いに答える問題です。文章の意味を理解し、質問に正しく答える能力が試されます。

リスニング試験(約20分)

  • 指示内容の理解: 音声で読み上げられる指示や質問に答える問題です。日常会話や簡単な指示に対する理解力が問われます。
  • 会話の内容理解: 短い会話を聞いて、その内容に関する質問に答える問題です。会話の流れや要点を掴む力が試されます。

スピーキングテスト(約3分) ※選択制

  • スピーキングテスト:任意でスピーキングテストも受験可能です。簡単な自己紹介や質問に対して答える形式です。4級・5級スピーキングテストは、自宅や学校などで好きなときに受験することができます。

試験内容がわかっても、「で、どのくらいの英語力が必要で、何点満点のうち合格ラインはどの辺なの?」って気になるところですよね。レベルや合格ラインは下記になります。

試験の難易度と合格ライン
  • 英検5級のレベルは「中学初級程度」
  • 必要な単語数は約600語
  • 試験はリーディングとリスニングの合計で850点満点
  • 合格基準スコアは419点

上記から、各技能で6割以上の正答率を目指すのが良さそうだと思い、6割以上は取れるように準備するようにしようと思いました。

長女の挑戦:幼児ならではの英検5級対策

英検5級は、小学校高学年から中学生の初級レベルにあたる試験ですが、5歳の長女にとっては少しハードルが高かったです。特に、文字を読んだり、書いたりすることがまだ不慣れな年齢では、通常とは違う準備が必要でした。

試験に向けて、まずは5歳の長女が直面するであろう課題を洗い出しました。

  • マークシートの正確な塗りつぶしと名前や電話番号の下4桁の記入
  • 名詞や動詞、文法に関する知識を問われる問題
  • 英語と日本語の両方における語彙力の不足

これらの課題を乗り越えるために、準備期間の1ヶ月の間に徹底した練習を行いました。

マークシートの塗り方練習:幼児には意外と大変!

まず、最初の壁は「マークシート」。小学生以上なら問題なくできることでも、幼児にとっては意外と難しいものです。長女も初めは、はみ出したり、全く違う場所を塗ったりと苦戦しました。そこで、毎日マークシートの塗り方を練習しました。また個人情報(名前や電話番号)の記入についても、幼児には挑戦的でしたが、試験当日までしっかりと練習を続けました。コツは「とにかく繰り返す」ことでしたね。

ポイント:

  • 毎日練習: マークシート塗りと名前、電話番号の記入を毎日行う。
  • 公式サイトの活用: 英検の公式サイトでダウンロードできる解答用紙を活用し、実践的に練習。

マークシートの解答用紙は英検の公式HP上でダウンロードできますのでプリントして活用しました。
参考URL:https://www.eiken.or.jp/eiken/eikenkids/form/

英検のウェブサイトには「お子様ご自身での記入が難しい場合は、保護者が一緒に教室に入って代筆をお願いします」との親切な記載がありました。が、コロナ禍の影響で、長女が受験した準会場(駐在国の日本人学校)では残念ながら代筆はNG。でも、せっせと練習したおかげで、なんとか自力で記入できました!いや、本当によかった…。

リーディング対策:意外な落とし穴と対策

リーディングは英検5級の要となるパートですが、長女にとってはちょっとした鬼門でした。インターナショナルスクールで英語漬けの日々を送っていたにもかかわらず、引っかかったのは「短文の語句空所補充問題」。名詞や動詞、文法の知識を問われるこの部分は、5歳児にとっては一筋縄ではいきませんでした。(過去問を解いたら、リーディングで半分も間違える始末!)

そこで、文法や品詞を親が頑張って解説することに。テキストは買わずに、英検のウェブサイトにある過去問(3回分)をひたすら繰り返し、語彙力と読解力を鍛えました。親子での特訓が功を奏したのか、なんとか苦手を克服できたようです。

参考URL:5級の過去問・試験内容

ポイント:

  • 過去問活用: 英検公式サイトにある過去問を3回分解き、弱点を把握。
  • 丁寧な説明: 文法や品詞について具体的な例を使って説明し、反復練習。

リスニング対策:海外生活の強みを活かして

リスニングは、海外生活の中で自然に身についていたため、特別な対策はあまり必要ありませんでした。ただし、過去問で間違えた問題は何度も繰り返し、次は間違えないように注意しました。これが良い復習となり、長女も自信を持ってリスニングに臨めたようです。

まとめ:幼児でもやればできる!親のサポートが鍵

最終的に、長女は無事に英検5級に合格しました。点数は下記の通りでした。

英検5級・試験結果
  • リーディング294点
  • リスニング301点
  • 合計595点(850点満点なので7割の正答率でした)

海外生活が2年半を過ぎた頃、さすがに耳が英語に慣れていたのか、リスニングは割と良い点数が取れました。リーディングも、最初は半分も取れなかったのに、気づけば半分以上の得点に!

短い準備期間でも、しっかり対策をすれば、幼児でも英検5級を突破できることを実感しました。「無理かも?」と思うようなことでも、子どもって意外と力を発揮するんですよね。幼児の英語教育に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。応援しています!

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