「5歳で英検5級?」と驚かれる方も多いかもしれません。我が家でも、祖父母の熱心なプッシュで、2020年10月に長女がわずか5歳で英検5級に挑戦することになりました。駐在生活で英語に慣れていたとはいえ、幼児が受験するにはやっぱり一筋縄ではいかず、特別な対策が必要でしたが、1ヶ月ほど試験準備をして無事に合格しました。
今回は短い準備期間の中で、どのように英検5級を突破したかをお伝えします。
英検5級の概要
まずは基本情報から。英検5級 は一次試験のみで、測定技能はリーディングとリスニングの2技能です。スピーキングは選択制なので希望がある人のみ受けることができます。
試験内容がわかっても、「で、どのくらいの英語力が必要で、何点満点のうち合格ラインはどの辺なの?」って気になるところですよね。レベルや合格ラインは下記になります。
上記から、各技能で6割以上の正答率を目指すのが良さそうだと思い、6割以上は取れるように準備するようにしようと思いました。
長女の挑戦:幼児ならではの英検5級対策
英検5級は、小学校高学年から中学生の初級レベルにあたる試験ですが、5歳の長女にとっては少しハードルが高かったです。特に、文字を読んだり、書いたりすることがまだ不慣れな年齢では、通常とは違う準備が必要でした。
試験に向けて、まずは5歳の長女が直面するであろう課題を洗い出しました。
- マークシートの正確な塗りつぶしと名前や電話番号の下4桁の記入
- 名詞や動詞、文法に関する知識を問われる問題
- 英語と日本語の両方における語彙力の不足
これらの課題を乗り越えるために、準備期間の1ヶ月の間に徹底した練習を行いました。
マークシートの塗り方練習:幼児には意外と大変!
まず、最初の壁は「マークシート」。小学生以上なら問題なくできることでも、幼児にとっては意外と難しいものです。長女も初めは、はみ出したり、全く違う場所を塗ったりと苦戦しました。そこで、毎日マークシートの塗り方を練習しました。また個人情報(名前や電話番号)の記入についても、幼児には挑戦的でしたが、試験当日までしっかりと練習を続けました。コツは「とにかく繰り返す」ことでしたね。
ポイント:
- 毎日練習: マークシート塗りと名前、電話番号の記入を毎日行う。
- 公式サイトの活用: 英検の公式サイトでダウンロードできる解答用紙を活用し、実践的に練習。
マークシートの解答用紙は英検の公式HP上でダウンロードできますのでプリントして活用しました。
参考URL:https://www.eiken.or.jp/eiken/eikenkids/form/
英検のウェブサイトには「お子様ご自身での記入が難しい場合は、保護者が一緒に教室に入って代筆をお願いします」との親切な記載がありました。が、コロナ禍の影響で、長女が受験した準会場(駐在国の日本人学校)では残念ながら代筆はNG。でも、せっせと練習したおかげで、なんとか自力で記入できました!いや、本当によかった…。
リーディング対策:意外な落とし穴と対策
リーディングは英検5級の要となるパートですが、長女にとってはちょっとした鬼門でした。インターナショナルスクールで英語漬けの日々を送っていたにもかかわらず、引っかかったのは「短文の語句空所補充問題」。名詞や動詞、文法の知識を問われるこの部分は、5歳児にとっては一筋縄ではいきませんでした。(過去問を解いたら、リーディングで半分も間違える始末!)
そこで、文法や品詞を親が頑張って解説することに。テキストは買わずに、英検のウェブサイトにある過去問(3回分)をひたすら繰り返し、語彙力と読解力を鍛えました。親子での特訓が功を奏したのか、なんとか苦手を克服できたようです。
参考URL:5級の過去問・試験内容
ポイント:
- 過去問活用: 英検公式サイトにある過去問を3回分解き、弱点を把握。
- 丁寧な説明: 文法や品詞について具体的な例を使って説明し、反復練習。
リスニング対策:海外生活の強みを活かして
リスニングは、海外生活の中で自然に身についていたため、特別な対策はあまり必要ありませんでした。ただし、過去問で間違えた問題は何度も繰り返し、次は間違えないように注意しました。これが良い復習となり、長女も自信を持ってリスニングに臨めたようです。
まとめ:幼児でもやればできる!親のサポートが鍵
最終的に、長女は無事に英検5級に合格しました。点数は下記の通りでした。
海外生活が2年半を過ぎた頃、さすがに耳が英語に慣れていたのか、リスニングは割と良い点数が取れました。リーディングも、最初は半分も取れなかったのに、気づけば半分以上の得点に!
短い準備期間でも、しっかり対策をすれば、幼児でも英検5級を突破できることを実感しました。「無理かも?」と思うようなことでも、子どもって意外と力を発揮するんですよね。幼児の英語教育に興味がある方は、ぜひ挑戦してみてください。応援しています!
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